古宮神社のかみさま

古宮神社には本殿におまつりされている三柱の神様をはじめ、境内には様々なご神徳の神様がおまつりされています。

 

 

 

主祭神 石凝姥命 いしこりどめのみこと

 

古事記・日本書紀の天の岩戸神話にあらわれる、鏡作りの祖とされる神。

また天孫降臨の際、邇邇芸命(ににぎのみこと)につき従った五伴緒(いつとものお)の神々のひとり。

紀伊国一宮であり旧官幣大社、日前神宮・国懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)の御祭神を勧請したと伝えられる。

広くはものつくり・鋳物・金属加工などの神としてのご神徳をあらわし信仰される。

女性神であることからか、当社では婦人守護・子育ての神としての信仰が厚い。

 

 

 

相殿神 少彦名命 すくなひこなのみこと

 

記紀神話で大己貴命(おおなむちのみこと)とともに国作りをした神。

古事記では神産巣日神(かみむすひのかみ)の御子、日本書紀では高皇産霊尊(たかみむすひのかみ)の御子とされ、手の指の間から落ちるほど身体の小さな神とされる。

広くは医療・医薬・知恵・酒造などの神としてのご神徳をあらわし信仰される。

病気の子供に薬を飲ませる際、当社社務所裏の井戸の水を頂いたという信仰は、この神のご神徳によるものである。

 

 

 

相殿神 武甕槌命 たけみかづちのみこと

 

記紀神話で国譲りの際、活躍した神であり、武神・軍神としての性格を有する。

旧官幣大社・鹿島神宮、春日大社の御祭神として全国的な崇敬を集めるとともに、藤原氏(中臣氏)の氏神としても知られる。

武術・刀剣の神、また雷神としてのご神徳をあらわし信仰される。

 

 

 

 

 

以下、境内社におまつりされる神様をご案内します。

池上は当社のある上廓(かみぐるわ)を含む、中・道下・下の4廓で構成されています。

かつてそれぞれの廓にお社があり、おまつりされていたと伝えられています。

現在は古宮神社の境内社として氏子の日々の生活を見守っておられます。

 

 

 

稲荷神社 倉稲魂命 うかのみたまのみこと

 

穀物・食物の神としてご神徳をあらわし信仰される。

農家をはじめ、屋敷神として広く一般におまつりされ、おいなりさんと呼ばれ親しまれる神。

京都・伏見稲荷大社の御祭神として知られる。

社殿の後方に大きな樫があることから、富樫稲荷(ふがしいなり)と呼ばれる。

元中廓の稲荷前(とうかまえ)に鎮座。

 

 

 

愛宕社 軻遇突智命 かぐつちのみこと

 

火神としてご神徳をあらわし信仰される。

特に火防の神として信仰され、集落や地域を火災から守ってくれる神である。

元道下廓に鎮座。

 

 

 

天神社 菅原道真公 すがわらのみちざねこう

 

学問・至誠・厄除けの神としてご神徳をあらわし信仰される。

菅原道真公は宇多天皇の信任厚く、右大臣として政務を行うとともに「類聚国史」を編纂するなど、学者文人として活躍したが、讒言により太宰府に左遷され、失意の中に没した。

その後、怨霊神として祟りを示したが、学問の神として信仰されている。

元下廓の天神前に鎮座。

 

 

 

靖国社 当地出身の護国の英霊