当社の鎮座する星宮地区池上は、熊谷市の東部に位置し、行田市との境にあります。

奥秩父に源を発する荒川が東に流下する途中、熊谷市石原で南東に大きく方向を転ずるため、伏流した地下水が豊富で古代より集落が形成され、稲作をはじめとする農耕が発展した土地柄です。

西方を望めば、秩父の幽玄なる山並みの南端に霊峰富士が浮かび、北を望めば、雄大な赤城山や浅間山が聳え、その東方には日光連山が連なります。

当社の創祀(起源)は詳らかでなく、当初社殿を要さない祭祀形態(磐座祭祀)と伝えられますが、平安末期の社殿建立より850年余、地域の氏子崇敬者に守られ、農村の素朴な祭りや獅子舞が、連綿と継承され続ける氏神神社です。