お知らせ

2020-05-06 12:30:00
宮司の月便り(5月)

 5月5日は、疫神祭です。例年ですと子供たちが神社に集合して、子供たちが主役になって、お祓い行事を行います。今年は、新型コロナウイルスの感染症予防のため、子供たちへの呼びかけを行わず、氏子総代・祭事係・獅子舞保存会の方々のみでの疫神祭となりました。

 

午前8時に神社に集合し、境内の掃き掃除を行いました。新緑の境内は、落葉はありませんが、新しい芽を保護していたカバーの部分が落ちてくるので、掃き掃除も大変です。雑草も次々に生えてくるので、雑草を引き抜きながらの作業となります。

 

 その後、境内に生えている真竹5本を伐り、ここに疫神除のお札を挟み、「フセギ」を作成します。これは祈祷をした後で、集落の境に立てて、外部から悪疫の入り込むのを防ぐのです。

 

 

 

 午前9時、疫神祭を執り行い、その後獅子舞保存会の皆さんの奉仕で獅子頭を着け、行列を作り太鼓をたたきながら、地区内を一巡してお祓いを行います。例年ですと獅子頭をかぶるのは子供たちの役目で、お供の子供たちもたくさん集まり、にぎやかな声でお祓いをするのですが、今年は大人だけで、行事を行いました。

 

 神社を出発した獅子舞の行列は、集落内の南側の路地を巡り上廓(かみぐるわ)、中廓、道下廓、下廓と順に巡って、集落の寺院である梅岩院に到着し、休憩をしました。その後、星宮小学校の脇を通り、一路神社に向かって、復路は集落の北側の路を通って進みます。ここには新しく建てられた住宅が多く、垣根越しにきれいな花々が咲いているのが見えて、一年で一番いい季節を実感できます。

 

 私の子供の頃、おそらく60年位前までは、集落の一軒一軒の家の中に入り、お祓いをしていました。その頃はどこの家も土間があり、戸口(とぶぐち)と呼ばれた入り口から入り、竈のある台所まで清めて、浄めのお札と五色の幣(獅子のたてがみ)を配っていました。それ以前は、土足で座敷まで上がり祓い清めたと聞いたことがあります。

 

 今はどこの家も改装されて、きれいな玄関があり、家の中に上りますので、各家々を巡る方式は、改められてすでに60年も経過していると思います。

 

 午前11時には、獅子舞の行列は神社に戻り、恒例の通り獅子舞を神前に奉納してすべての行事を終えました。例年よりだいぶ時間短縮となりました。

 

 

 

 神社の拝殿に明治20年に奉納された絵馬があります。疫難退散感謝の文字が見えますので、前年流行したコレラに罹らなかった御礼感謝を込めたものでした。コレラの流行は、幕末からたびたびあったようで、致死率も非常に高く、「コロリ」と呼ばれました。明治19年の流行は、全国で10万人もの死者が発生したといいます。おそらく当時も疫神祭を、村中あげて熱心に行ったのだろうと想像します。おかげで村内に罹患者は無く、御礼の絵馬奉納になったのだと思います。

 

今回の新型コロナウイルスの感染症の予防策は、世界中で実施され、通常の経済活動や生活が送れないという事態にまで至っています。これまで人類は、こうしたことを何度も乗り越えてきたに違いありません。明治20年の奉納絵馬はそのことを教えてくれています。

 

本年の疫神祭は、恒例の行事を略して行いましたが、祈りの深さが違いました。恒例の行事ではありますが、田植え前のこの時期に、疫神が災いをもたらす、実際にそのようなことが数多くあったのでしょう。そうした先祖の体験にも思いを馳せることが出来ました。

 

 

 

 新型コロナウイルスの猛威はまだしばらく続きそうです。1日も早く蔓延が防止され、終息されることを祈りたいと思います。氏子崇敬者の皆様には、健康に留意され、感染予防を徹底されて、息災にお過ごしくださいますようお祈り申し上げたいと思います。

 

 また、感染防止のため御尽力されています政府地方公共団体、懸命に治療に当たっておられる医療関係者、様々な分野で社会生活を維持するために働いている方々に感謝申し上げたいと思います。

 


2020-05-06 09:30:00

令和2年5月5日 疫神祭を更新しましたのでご覧下さい。


2020-05-01 22:00:00

5月1日よりオリジナル御朱印帳の頒布を始めました。

白地に唐草模様、当社に伝わる獅子舞のモチーフが金糸で丁寧に刺繍されています。

表の迫力ある獅子頭は地元の崇敬者が描いて下さいました。

サイズは縦160㎜×横113㎜、初穂料は1,200円です。

近年は県外の遠方からも御朱印をきっかけにお参り下さる方が増えております。

兼務する伊弉諾神社(上川上)、愛宕神社・八坂神社(鎌倉町)の御朱印も古宮神社社務所にてご用意しておりますので、お参り下さる方はお申し出下さい。(御朱印料300円)

新型コロナウイルス感染症の流行が一日も早く収束し、平穏な日常に戻れますことをお祈り申し上げます。

 

  ④御朱印帳 表(古宮神社).JPG

 

 

④御朱印帳 裏(古宮神社).JPG


2020-05-01 21:00:00

本年の疫神祭につきましては、新型コロナウイルス感染症の情勢に鑑み、縮小し短時間で行うことと致しました。通常であれば、地域の子供たちが主役となって池上地区内を祓い清める獅子舞巡行ですが、行列への子供の参加は已む無く取り止めと致しました。巡行は総代をはじめ年番、獅子舞保存会、神職のみで行います。

今回のような疫病の流行を畏れつつも平穏な日常への祈りを捧げることが疫神祭の意義でありますので、祭祀は例年通り執り行い、感染防止対策をとりつつ、一日も早く疫病が鎮静しますように、安心して生活のできる日常に戻ることができますように、皆さまと共にお祈り申し上げる次第です。ご理解ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。


2020-03-22 15:30:00
宮司の月便り(3月)

 

 雛祭りの季節を迎え、ひな人形を飾ったご家庭も多いことと思います。特に女児が誕生し、初節句を迎えるご家庭では、準備などに忙しかったことと思います。桃の花を飾り、草餅をお供えする風は、各地にあるのではないでしょうか。桃は、邪気を払うとされ、その実は意冨加牟豆美神(おおかむずみのかみ)という神名があり、人々が苦しみ悩む時に助けてくれるという。ひな人形のル-ツは、禊祓に使用した形代(かたしろ)の人形(ひとがた)であったといいます。その名残で「流し雛」の風習を残している地域もあります。

 

 雛祭りと言えば、内裏雛を上段に飾り、三人官女、五人囃子などを配して宮廷の様子を再現しています。このようになったのは、日本独自の発展がありました。私たち日本人は、古くから皇室に憧れてきました。その結果、世界に類をみない「雛祭り」という年中行事を生んだのです。源流は、農村社会にあった疫病の流行る春先のお祓い行事でした。それを女児の成長を祝う行事へと変化させていったのです。宮廷の華やかな婚礼の様子の中に、豊作や子孫繁栄の願いも込められています。

 

 

 

 3月に入っても新型コロナウイルスの猛威は収まっていません。現状では世界中が対策に必死で当たっている状態です。近年、流行り疫病でこれほどの混乱に遭遇したことはありません。日本のみならず世界中が、未知のウイルスと戦っている状態です。1日も早く終息し、平穏な日常生活に戻って欲しいところです。

 

 桃の節句に続いて、桜の季節を迎えます。今年は暖冬でもうすでに関東地方では開花宣言があり、まもなく満開になろうとしています。かつては、4月の入学式の頃に満開になっていましたから、半月も早くなっていることになります。古代律令国家の時代、今から1,300前、桜の花が散る頃、鎮花祭(ちんかさい・はなしずめのまつり)と云う祭りが行なわれていました。大和盆地では今も行われていると言います。

 

 花が飛び散るときに、疫神が分散して流行り病をなすので、それを鎮め抑えるために、この祭りを行うのだと、説明しています。改めて、古代の人々の心に触れる思いがします。

 

お花見の習俗の根底には、疫神に対する恐れがあり、この神を鄭重に祭ることが必須だったのです。流行り病さえなければ、いつも通りの楽しいお花見なのですが、今年はそんなわけに参りません。

 

学校は休校、卒業式も中止、様々な行事催しは自粛、不要不急の外出も控えるようにとの要請もあります。それによって既に経済活動に大きな影響が出ています。先祖たちが何度も乗り越えてきた危機体験、周到な予防で私たちも乗り越えて行かなければなりません。春先に何度もお祓いを繰り返してきた、先祖の心に立ち返り、新型コロナウイルスによる感染症の撲滅を改めて祈りたい。

 


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