お知らせ
立春の前日2月3日、長い冬籠りの生活を終えて、大きく躍動する春を迎える季節の分かれ目に行われる祭りで、平安時代に行われていた「追儺(ついな)」「鬼やらい」と称す、悪鬼邪霊を追い払う行事が今日に伝えられたものです。
全国的な節分の行事には、豆撒きとヤキカガシがあります。豆撒きは、大豆を炒って神棚に供えたあと屋外の神々に撒き供え、さらに「鬼は外・福は内」と唱えながら屋内外に撒きます。大豆は、邪気を祓う穀霊という霊力が宿る穀物と言われています。
ヤキカガシとは、柊や豆幹(まめがら)に焼いた鰯の頭をつけて戸口に挿したり、家の中でにんにく・毛髪などの臭気の強い物を燃やして邪気の侵入を防ごうとするものです。
古来より日本人は、季節の変わり目を大事な生活の節目として参りました。また春は農家の方、お勤めの方、どなたにとりましても大切な季節であります。
氏神様の御神前で豆撒きをして全ての邪気を祓い、幸せの福を招き入れるこの節分祭を、充実した春に向けての第一歩として頂きたいものです。
【豆撒き行事】
・令和5年2月3日(金)
・17:00より
・氏子の皆様には、事前にお配りした「人形(ひとがた)」を当日お持ち頂き、ご家族お揃いでお参り下さい。
【節分祭・節分追儺祈願祭】
・令和5年2月3日(金)
・19:00より(事前に社務所へお申し込み下さい)
・対象の年男、年女(卯年生まれ)
昭和2年・14年・26年・38年・50年・62年生まれ
平成11年・23年生まれ
・初穂料 5,000円
・撤下品 御神札・厄除守・絵馬・福豆・一升枡
厄年の年齢は、人の一生の中でも、体力的、家庭環境的、或は対社会的にそれぞれ転機を迎へる時でもあり、災厄が起こりやすい時期として忌み慎まれています。この節目にあたりましては、神さまのご加護を戴かれまして、一年を心穏やかに過ごせますよう、地元の氏神さまへお参り下さい。
地域の皆様のご平安を心よりお祈り申し上げます。
【厄年のおはらい】
・2月5日(日)
・10:00から16:00まで随時受付
・初穂料 5,000円
・撤下品 御神札・厄除守・絵馬等

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
今年の三元日は、とりわけ穏やかで静かな日で、このような平穏な一年であるよう祈りたいと思います。
コロナ禍に友と楽器を奏でうる喜び語る生徒らの笑み
本年の歌会始に詠まれた御製です。新型コロナの感染症が広がり、世界中が困難な状況に置かれて早3年となります。コロナ禍は依然として続いていますが、当初のような恐怖感はなくなり、日常生活が少し戻ってきています。御製には今まで練習もできなかった楽器演奏が友達と共にできるようになった喜びが、「生徒らの笑み」の中にあふれています。明るく希望に満ちた未来を想像させてくれて、有難く思った次第です。
今年の注連縄は、太く青々としてとりわけ立派なものが出来ました。境内の神田で育てた稲わらで綯い上げたもので、篤志の氏子の御奉仕で出来ました。太く青い注連縄は、新しい年を迎えた喜びと、歳はじめを祝う気分がみなぎり、神聖性を高めてくれます。御奉仕に改めて感謝申し上げます。
本年は神前に万年青(おもと)を飾らせていただきました。万年青は、常緑の多年草で赤い実をつけます。これも篤志の氏子の方から奉納いただいたものです。常に瑞々しく青々と活力に満ちた日々を送りたいものです。
氏子崇敬者の皆様の御発展と御平安を重ねてお祈り申し上げます。
ご家庭の家内安全や各種事業の商売繁盛、厄年のおはらいなど、「新年特別祈願祭」にてご奉仕致しております。
明年も下記の通り執り行いますので、ご希望の方は12月28日までにFAXまたは直接社務所へお申し込み下さい。
三が日は予約制としておりますので、それ以外のご希望日はお電話にてお問合せ下さいますようご案内申し上げます。
【1月1日】 ①13:30 ②15:00 ③16:00
【1月2日】 ①10:00 ②11:00 ③13:00 ④14:00 ⑤15:00 ⑥16:00
【1月3日】 ①10:00 ②11:00 ③13:00 ④14:00 ⑤15:00 ⑥16:00
初穂料 5千円
申込用紙 申込用紙(令和5年).pdf (0.21MB)

本日は早くも夏越の大祓である。関東地方は梅雨明けの猛暑が連日続いている。例年だと7月下旬の気候である。異常気象を実感せざるを得ない。コロナ禍は鎮静化しつつあるが、油断のならない状況が続いている。ロシアのウクライナへの軍事侵攻は、まさに破壊と殺戮の報道にあふれ悲痛極まりない。なんとか打開策はないのだろうか。
大祓で、この半年の罪穢れを祓い清めて、後半の半年を健康に平穏に過ごせるよう、心から祈念したい。
6月12日(日)、田んぼ学校を開催する。2年間休止していたが、人数を制限しての開催となった。午前10時、主催の日本文化興隆財団の職員、参加者(30余名)、学生ボランティア(國學院大學)、神社関係者が集合。開校式の後、講話(稲作と私たち)、その後豊作祈願祭を行う。祈願祭には、参加子供たちも手伝い、神饌を供えていただいた。また、地元の小学生4人による神楽舞が奉納された。新緑の境内で昼食の後、田んぼに向かい田植えを行い、無事にすべての行事を滞りなく済ませた。田んぼは、元総代長の村田茂さんにお願いし、圃場の管理にもあたっていただくので、安心である。
6月19日(日)自宅の家庭菜園に、息子が小さな水田を作り、その田植えを手伝う。何年も水田として利用していないところに水田を作り、水を引き、代掻きをしての田植えである。何もかも初めての事なので、上手にはできないが、何とか3時間ほどで、田植えを完了することが出来た。腰がものすごく痛い。
農家の方の技術や重労働に思いを寄せ、改めて尊いことだなと気付く。60年前、私が小学生のころ、田んぼの畔に祖父が座り、大勢で田植えをする姿を眺めていたのを思い出した。祖母や母も野良着に手ぬぐいを被って田植えをしていた。昔の田植えは、家族だけでなく手伝いが大勢来て、にぎやかに行われた。食事もすべて野良弁当で、田んぼの脇で食べていた。田植えが無事に済むと、「さなぶり」という祝宴が行われた。お互いに手伝いをした近所同士で行う。楽しい思い出である。かつては麦も作っていたので麦刈りが済んでから、代掻き田植えとなり、終わるとすぐに大祓であった。