お知らせ

2022-01-03 12:00:00
新年のご挨拶

 

 明けましておめでとうございます。

 

令和4年の新春を迎え、先ずもって皇室の弥栄と氏子崇敬者皆様の御健康と御発展をお祈り申し上げます。足掛け3年にわたるコロナ禍が続いていますが、本年が良い歳になりますよう、御祈念申し上げます。

 

元旦の早朝歳旦祭の準備をしていましたら、拝殿に鶯が飛んで入ってきました。神社の森にはたくさんの小鳥や小動物が棲んでいますが、拝殿に入ってくるのは珍しいことです。神前に氏子の方から奉納された千両が壺に生けてあり、赤い実がたくさんついていました。この実を狙って飛んできたものと思います。

鶯は、暫く拝殿の天井を飛んでいましたが、暫くして外に出て、杜に戻って行きました。厳寒の元旦に鶯がやってくることは、珍しいので何度も確認しましたが、間違いないようでした。吉兆です。春の初めに神意を示されたものと思いました。

その後に行われた歳旦祭の御挨拶の中でこのことに触れ、今年は何か良いことが起こるのではないかと、期待を込めて話をさせていただきました。

 

日本の豊かで厳しい自然の中に生活を打ち立てて来た先祖たちは、自然の中に神々の働きを感じ、神々を祀ってきました。取り分け鎮守の森は、神々を体感実感できるところとして、大切に守られてきました。杜は神々の世界への通路でもあります。

歳旦祭の後で獅子舞を行います。池上獅子舞保存会の皆さんが大切に伝承してきたものです。三頭の獅子とメンカの4人舞です。篠笛の囃子に合わせて、獅子は腰鼓を打ちながら舞います。神社には今は使われなくなった古い獅子頭が残っています。獅子頭には、奉納者の名前と共に、寛永5年の年号が墨書されています。約400年前に当たり、県内最古の獅子頭と言われています。

年頭、神社拝殿前から、獅子が道楽の音に乗って、境内の広場に現れて舞う姿は、原点に引き戻してくれるような気がして、晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。毎年、神社境内の広場で繰り返されて来た光景でもあります。当地区の新しい歳は、ここから刻まれ始めます。

コロナ禍、今年こそは、収束して平穏な日常を回復したいものです。鶯の吉兆は、それを告げているようでもあります。

改めて氏子崇敬者皆様の御健康、御多幸をお祈り申し上げて、年頭の御挨拶と致します。

 

 令和4年元旦 

  古宮神社宮司 茂木貞純

 


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