お知らせ

2017-05-21 14:30:00
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 五月になると新芽は大きく葉を広げて、眩いばかりの新緑となる。生命力にあふれて初夏を実感する。常緑樹の樫や楠木は、新しい葉が出ると、古い葉を落とす。地面には雑草が一斉に芽をだし、どんどん成長する。放っておくと草だらけになってしまう。これからは雑草との闘いである。

 


 五月五日、神社で疫神祭(やくじんさい)が行われた。農作業が始まる前に地区を清める祭りである。主役は地区の子供たちで、子供たちが獅子頭をかぶり、太鼓をたたきながら、地区内の疫神を祓うのである。昔は、農家の家々を一軒ずつ回って家の中にまで入ってお祓いをしたというが、今は決められた順路で、地区内を一巡する。途中、地区内の菩提寺の梅岩院で休憩し、獅子舞を奉納した。そして他地区との境界には、竹に御札を挟んだ「フセギ」を立てる。疫神が侵入しないように防ぐのである。御供の子供たちも元気に獅子舞行列の後に従って、無事に疫神祭を済ますことができた。この間、小学校の校長先生なども御供に加わっていただき大変ありがたいことでした。 


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 当地方ではこのころ稲の種まきをする家が多い。種おろしである。今は田植え機で田植えをするので、苗間(種をまく水田)に種をまいたパレットを並べることになる。愈々農繁期の到来であるが、専業の農家は少なくなって、高齢にもなり米作りの課題は多い。何とか多くの人に米作りに関心を持ってもらい、大事な農業が持続可能になるよう切に祈りたい。 


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 庭にはツツジが満開になり、続いてサツキが花芽をたくさんのぞかせている。庭木の間には蕗が大きな葉を広げている。早速、蕗を摘み、煮物にしてもらった。ほとんどえぐみもなく、歯ごたえがあり、おいしく頂戴した。毎年、変わらぬ味である。