お知らせ

2018-06-29 19:00:00
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 水無月の日数も残り少なく、大祓がまぢかに迫っている。社頭に設けた茅の輪は、すっかり枯れ色に変わり、梅雨の晴れ間の強い日差しを受けて、参拝者を迎えている。鎮守の森の樹々は、すっかり葉を茂らせて、すっぽりとお宮を包んでいる。梅雨の長雨にも、強い日差しにも負けないように、濃いみどりに彩られている。 

 

 今月の中旬には、地区内の田植えもほぼ済み、水田に早苗の光景が広がっている。古宮神社では、6月17日(日)に田んぼ学校を開催した。日本文化興隆財団の主催で毎年開催されているものだが、今年は都会地の親子、國學院大學の学生、留学生合わせて約70名に地元の氏子総代やボランティアなど合わせると100名を超える人々が集い、田植え行事を楽しんだ。 

 

 開校式の後、先ず豊作祈願祭を行い、豊作と参加者一同の御加護を祈り、地元の小学生が浦安の舞を奉納した。その後、日本人とお米の関係について講話した。子供たちと両親の双方によくわかって貰えるように話すことは、大変難しいが、社頭で祈願祭をした直後であるので、神のめぐみによって、豊作がもたらされることが、素直に理解されるように思える。 

 

 午後、一同で田んぼに向かい、田植え体験をした。代掻きした田に素足を入れ、早苗を植えてゆく。たった3本程度の早苗が、秋にたわわな稲穂を実らせる。生命成長の不思議を実体験できる。子供たちにも何か、大事なものが伝わることを期待したい。 

 

 

 

 6月晦日の大祓は、夏越の大祓と呼ばれる。農家の方々にとっては忙しい田植えが終わり、少しホッとする時期でもある。ここで大祓をして心身を清め、リセットするのだ。実際には体を休めて、猛暑の夏に備える意味もあるのだろう。夏に流行する疫病をはらう意味もある。茅の輪をくぐり、心身共に清めて、後半の半年を健康に過ごして欲しい。氏子崇敬者の皆様の一層のご発展をお祈りいたします。