お知らせ

2020-01-02 17:00:00
宮司新年のご挨拶

 

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 

年頭に当たり、先づ皇室の弥栄をお祈り申し上げます。あわせて氏子崇敬者皆様のご多幸を祈念申し上げます。

 

昨年は天皇陛下の皇位継承儀礼が滞りなく行われ、神祭りの大切さが自覚させられる年でありました。天皇陛下には御代初めに大嘗祭を行われ、皇祖天照大御神と天神地祇に自ら神膳をお供えされ、国家の平安と国民の幸福を祈られました。有難く尊いことでありました。

 

昨年の秋には関東や中部地方に相次いで台風が襲来し、各地で堤防が決壊して、大きな被害が発生しました。年々災害の発生が頻繁になり、不安が絶えないことになりました。何とか災害が少なくなることを祈りたいと思います。 

 

年越の夜は、北風が厳しく寒い日となりました。年末が比較的温暖だったので一層寒さが身に沁みました。きれいに掃き清めた境内は、強い北風でどこから来るのか落葉でいっぱいです。枯れ枝にわずかに残っていた木の葉が吹き飛ばされたのだと思いますが、それにしても大変な量です。強風のため古札の御焚き上げも中止です。 

 

この時期、農家の庭先に植えられた橙などの柑橘類は、ことのほか美しいです。落葉した木々の間に緑の葉が茂り、黄金色したみかんの実は、富の象徴です。橙を正月飾りに使う意味がよくわかります。水仙も香り豊かに咲き誇っています。

 

明けて元旦は、寒さは厳しいものの穏やかな日となりました。今年がこのような穏やかな年となるように祈りたいと思います。 

 

今年はオリンピックが東京を中心に開催されます。東京は大改造の真最中で、様々なところで工事が急ピッチで進められています。高層ビルが何棟も立ち並び、町の姿が明らかに変わってきました。近代的な美しい空間に日々変化しています。

 

昭和39年の東京オリンピックは戦後復興の象徴のような意義付けだったと思いますが、今回は東日本大震災からの復興がテーマと伺います。50年を超える歳月の変化は、目を見張るものがあります。しかし、日本を取り巻く環境・世界情勢は厳しくなるばかりです。これからも着実に発展が重ねられるよう祈りたいと思います。