お知らせ
12月13日、境内の大掃除を行った。境内林は欅や椋木の大木が多いので、落葉で絨毯の様になってしまう。本殿や社務所の屋根の上も例外なく落ちて、瓦のくぼみにたくさんたまっている。先づは鳶頭が屋根に上って、ブロワーで落葉を吹き飛ばしてくれる。下では祭事係の人等が落葉を掃き集めて、森の中に運び入れ敷きつめて置く。するとすぐに腐葉土になって、森の栄養となる。
平成8年に神社境内林隣接の水田跡地に杉・檜の苗木を植えた。元々この水田は、戦後の食糧不足を補うために森の中にあった水源の周辺を開墾して、作ったものと聞いている。しばらく田植えを行わなくなり、夏の雑草駆除が大きな負担になっていた。そこで知り合いの神職が苗木を栽培していたので、分けてもらい総代・祭事係と共に植えたのである。1メートル弱の小さな苗木をみんなで植えたのが昨日のようであるが。いつの間にか10数メートルになり、黒々とした木立となっている。苗木を植えた後、数年は雑草に負けてしまうので、草刈りが大変だったことがよみがえってくる。百年後にはどんな風になっているのだろうか。
昭和34年に伊勢湾台風が、関東地方を横断して、境内の杉の大木が根こそぎ倒れてしまった。樹齢三百年以上の杉の大木が、林立していた。あの木は、何時・誰が植えたんだろうか、と時々考える。今の落葉樹中心の境内林が、自然林に近いと思われるので、植林したものに違いない。社会が安定した江戸時代初期に植えたのではないだろうか、と想像している。それにしても倒木で、社殿に被害が無かったのが不思議な事であつた。
本年の春から実施した令和御大典記念事業の玉垣補修・西駐車場整備が年内にすべて滞りなく完遂した。これも氏子の皆様の御協力・御奉賛の御蔭である。心から感謝申し上げたい。コロナ禍がしばらく続きそうであるが、一日も早く終息して、良い歳となる様お祈りしたい。氏子・崇敬者の皆様の一層の御健康、御発展を祈念して歳末の辞とする。