お知らせ

2021-02-27 17:00:00
宮司の月便り(2月)

 本年は、節分が2月2日であった。恒例の豆まきを行い、厄祓の大祓を行い、コロナの終息を祈った。翌日、立春となり少し春めいてきた。11日は建国記念の日で、神武天皇が2681年前の辛酉年の正月朔日に大和の橿原宮に即位され、日本国を肇られた記念すべき日であった。歳のはじめと建国の原点が重なり、新しい歳が始まるとともに、日本国も肇まったと伝えている。神武天皇以来2000年以上に渡って、一系の天皇によって国が治められていることは、限りなく尊いことである。 

 126代の今上陛下は、17日には宮中三殿にて祈年祭を行われ、五穀豊穣と国家安泰を祈られた。また、伊勢の神宮に勅使を遣わされ、祈年祭を行われた。また、全国の神社にても祈年祭が行われて、今年の豊作や平安がいのられた。そして、23日は天長祭であった。天皇誕生日をお祝いする祭典が、宮中及び全国の神社で行われ、奉祝するとともに国の平穏が祈られた。

 

 

 2月に入り、梅の香かぐわしい春暖の日が多くなった。落葉の中から福寿草の蕾が顔を出し、陽だまりの中で花を咲かせている。霜枯れの草葉の中から、蕗の薹も出てきている。早春の息吹は、そこかしこに見えている。

 昨年よりコロナ禍の中で外出まで自粛されて、季節感が感じられない日々だったが、確実に新しい生命の動きがはじまっている。ワクチン接種が始まり、少し明るい希望も見えてきた。ここで一層感染予防を徹底し、コロナ終息に向けて、力を合わせて行きたいものである。氏子崇敬者の皆様の御健康を切にお祈りしたい。


2021-01-06 13:00:00
宮司の月便り(1月)

 

明けましておめでとうございます。

年頭に当たり、竹の園生の弥栄と、氏子崇敬者の益々の御発展、御多幸を祈念申し上げます。

コロナ禍は未だ終息の気配を見せていませんが、御健康に留意され、この一年間健やかにお過ごしくださるよう祈念して居ります。

 

 昨年は、令和御大典を奉祝して記念事業として玉垣補修、西駐車場整備を計画実施いたしましたところ、予定の事業が滞りなく完遂できました。皆様方の赤誠あふれる御協力、御奉賛に、衷心より感謝御礼申し上げます。御蔭を以て、社頭が見違えるように整備され、御神威の高揚を実感しています。現在、事業報告書を作成しておりますので、完成次第お届けしたいと思っています。

 

 本年のお正月風景は、コロナ禍のため、少し様変わりした。甘酒の振る舞いや直会は中止して、感染対策を万全にして祈願は例年通りとしました。恒例の新年の獅子舞も見物する人こそ少なかったですが、例年通り実施でき、年頭の厄払いとなりました。時間をずらしてのお参りと、じっくり手を合わせて祈りを捧げる人が多かったように思います。

 

 当社は、高い落葉樹林に囲まれ、樫やタブの常緑樹も混じる割合と大きな森に鎮座しています。冬枯れの現在は、落葉も少なく、清らかな空気が漂っています。まさに冬ごもりの寒中であり、新玉の歳の初め、新春と表現するには、少し早い気もします。一カ月後の節分・立春には確実に季節が動き出します。新暦のお正月は生気を殖やす、冬籠りの時期であることを実感します。森の空気が春に向けて、息をこらしているように感じます。


2020-12-26 20:00:00
宮司の月便り(12月)

 12月13日、境内の大掃除を行った。境内林は欅や椋木の大木が多いので、落葉で絨毯の様になってしまう。本殿や社務所の屋根の上も例外なく落ちて、瓦のくぼみにたくさんたまっている。先づは鳶頭が屋根に上って、ブロワーで落葉を吹き飛ばしてくれる。下では祭事係の人等が落葉を掃き集めて、森の中に運び入れ敷きつめて置く。するとすぐに腐葉土になって、森の栄養となる。

 

 平成8年に神社境内林隣接の水田跡地に杉・檜の苗木を植えた。元々この水田は、戦後の食糧不足を補うために森の中にあった水源の周辺を開墾して、作ったものと聞いている。しばらく田植えを行わなくなり、夏の雑草駆除が大きな負担になっていた。そこで知り合いの神職が苗木を栽培していたので、分けてもらい総代・祭事係と共に植えたのである。1メートル弱の小さな苗木をみんなで植えたのが昨日のようであるが。いつの間にか10数メートルになり、黒々とした木立となっている。苗木を植えた後、数年は雑草に負けてしまうので、草刈りが大変だったことがよみがえってくる。百年後にはどんな風になっているのだろうか。

 

 昭和34年に伊勢湾台風が、関東地方を横断して、境内の杉の大木が根こそぎ倒れてしまった。樹齢三百年以上の杉の大木が、林立していた。あの木は、何時・誰が植えたんだろうか、と時々考える。今の落葉樹中心の境内林が、自然林に近いと思われるので、植林したものに違いない。社会が安定した江戸時代初期に植えたのではないだろうか、と想像している。それにしても倒木で、社殿に被害が無かったのが不思議な事であつた。

 

 

 本年の春から実施した令和御大典記念事業の玉垣補修・西駐車場整備が年内にすべて滞りなく完遂した。これも氏子の皆様の御協力・御奉賛の御蔭である。心から感謝申し上げたい。コロナ禍がしばらく続きそうであるが、一日も早く終息して、良い歳となる様お祈りしたい。氏子・崇敬者の皆様の一層の御健康、御発展を祈念して歳末の辞とする。


2020-12-01 07:00:00

ご家庭の家内安全や各種事業の商売繁盛、厄年のおはらいなど、「新年特別祈願祭」にてご奉仕致しております。

 

明年も下記の通り執り行いますので、ご希望の方は12月28日までにFAXまたは直接社務所へお申し込み下さい。

 

三が日はすべて予約制としておりますので、それ以外のご希望日はお電話にてお問合せ下さい。

 

【1月1日】 ①13:30 ②15:00 ③16:00

【1月2日】 ①10:00 ②11:00 ③13:00 ④14:00

【1月3日】 ①10:00 ②11:00 ③13:00 ④14:00

 

 初穂料 5千円

 

 申込用紙 pdf 申込用紙(令和3年).pdf (0.4MB)


2020-11-27 12:00:00
宮司の月便り(11月)

 新嘗祭の御奉仕が滞りなくなく済み、秋も一段と深まった感がある。当日は早朝から北風が吹き荒れ、黄色く色付いたイチョウの葉をばらばらと吹き落として、掃き掃除をしてもすぐに落葉の絨毯になってしまう。新嘗祭の前に玉垣の修繕がほぼ竣工したので、清祓いの儀を執り行った。昭和3年に完成して以来の補修工事で、社頭がきれいに蘇った。コロナ禍の中、氏子の皆さんの御奉賛により、予定通り御大典記念事業ができたことに、改めて感謝申し上げたい。

 

 午前11時より、今年は農業関係の役職者のみの参列を戴き、氏子総代、祭事係の参列のもと、新嘗祭となった。天候不順な1年で、10月は長雨となり心配されたが、平年並みの作柄ということで、豊作に感謝申し上げた。改めて神の恵みの有難さを感じた次第である。祭典奉仕の頃には、風も少し静かになり、野外に参列の祭事係の方々も、寒さを感じることなく過ごせたのではないかと思う。

 

 新嘗祭祝詞に加え、辞別きて玉垣補修工事が滞りなく竣工したことを奉告させていただいた。8月の例大祭終了後に工事を開始し、11月初旬に完成した。事故もなく予定通りの竣工となった。職方の皆さんに心から御礼を申し上げたい。

 祭典終了後には、いつもなら直会で和やかな時間を過ごすが、今年は省略して、社頭で役職者の御挨拶のみで、お開きとした。

 

 新嘗祭後の御挨拶で、本日の夕刻から明日の朝にかけて、天皇陛下が新嘗祭を御奉仕になられることを、お話させていただいた。各神社で行われる新嘗祭の原点の祭事で、神代以来歴代天皇が行われてきたものである。詳しい説明はできなかったが、主食であるお米の豊作を祈り感謝され、国安かれ、民安かれと祈られる御姿が伝えられたらと思う。新聞にも宮中の新嘗祭の記事が掲載されていた。今まではこんなことがあまりなかったのだが、宮中の祭事について、少しずつ理解が深まっていくことを願うばかりである。

 

 末尾になるが、新型コロナウイルス感染症の1日も早い終息と、氏子崇敬者の平安と健康を祈り、擱筆する。

 


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...