お知らせ

2019-07-03 18:30:00
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 梅雨入りして以降、今年は雨の日が多い。そんな梅雨の晴れ間の623日、古宮神社では、境内を中心に田んぼ学校が行われた。日本文化興隆財団の主催で、今年の参加者は70余名、一般参加者に加え、國學院大學の学生と留学生が参加した。青葉が茂る境内に参加者をお迎えして、先ず御田植祭を行い、豊作を祈願した。参加の子供たちに神饌伝供の役割をしてもらい、祝詞奏上を行う。田植え行事がつつがなく行われ、豊作を迎えられるよう祈り、参加者の健康や繁栄を祈った。その後、米作りについての宮司講話、お米の話で、少しお勉強を行う。 

 

 昼食をはさみ午後は、代掻きされた田んぼに入り、田植えをした。3本の早苗を水田に、約15cm位の間隔で均等に植えてゆく。この日は雨も降らず、強い日差しもなく、まことに良い田植え日和であった。参加の子供たち、大学生も良い経験になったのではないかと思う。周囲の田んぼは、すでに田植えが済んでいて、水面に小さな早苗が初夏の風を浴びて、揺れている。この時期の日本列島の風景である。午後3時過ぎには、短い田植え体験も終えて、手足を洗い、閉校式を行い帰路についた。 

 

 

 6月30日大祓である。5月1日より令和と改元され、皇位継承の儀礼が数多く行われ、あわただしく過ぎた感があるが、夏越の大祓の時を迎え、日頃の罪穢れを祓う時期となった。毎年、田植えが済み、疲れた体を休ませる時期に重なり、農事暦と年中行事との関連の深さに思いが至る。梅雨が明けると猛暑の夏の到来である。

 

 梅雨明けの時期には、梅雨前線が停滞して大雨になることが多い。各地で祇園祭の行われる時期でもある。豪雨災害のない、平穏な梅雨明けを祈りたい。茅の輪をくぐり、罪穢れを祓い清めて、息災な日々が送れるよう心から祈念したい。氏子崇敬者の皆様のいよいよのご健勝、ご発展をお祈り致します。

 


2019-05-28 21:00:00
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 5月1日に新帝が即位され、令和と改元されました。新しい御代のはじまりは、剣璽等承継の儀、賢所の儀など神代から皇室に伝えられた三種の神器を継承する儀式・祭祀でした。今上陛下は、建国の初代神武天皇より数えて、126代天皇に当たられます。日本国の古さを改めて実感致します。

 

 

 今後の皇位継承儀礼は、10月22日の即位礼、11月14、5日の大嘗祭でありまして、その期日を奉告する祭祀が、5月8日に宮中三殿で行われ、その日の午後勅使発遣の儀が行われました。御引直衣をいう装束を着けられた天皇陛下の前に勅使が進み出て、皇祖皇宗に奏上する祭文を授けられ「よく申して奉れ」との勅語を拝して、伊勢神宮、神武天皇山陵、更に昭和、大正、明治、孝明の山陵に出向いて、期日奉告の祭典を行われるのです。この事が5月10日にそれぞれの処で行われました。そして5月13日には斎田点定の儀が行われて、悠紀国に栃木県、主基国に京都府が卜定されました。大嘗祭に献る新穀を栽培する斎田が決定され、秋に向けて準備が本格化する事でしょう。恙なく秋の諸行事が迎えられるよう心から祈りたいと思います。

 

 

 5月は新緑の候、新緑に爽やかな風が吹き抜けて、気分爽快です。筍のおいしい時季はあっという間に過ぎて、もう大きな竹に成長しました。陽気はさらに良くなり夏の到来を実感するような日もあります。田植えの便りも各地から聞こえてきます。日本全国の水田に水が湛えられて、早苗のそよぐ季節です。豊葦原の瑞穂国と称えられたことが、実感できます。

 

 

 5月1日は御代始と言うこともあり、神社社頭はお正月に新年を祈るように、たくさんの参詣の人で賑わいました。上皇陛下への限りない感謝をこめ、令和の時代が希望に満ちた時代になるよう、真剣に祈る人々が多かったように思います。神社の多くは神代以来の伝承を持っています。日本国の由来に関わる神話伝承の中に起源があるわけです。新天皇の御代始に、神社社頭に人々が参詣に集まるのは、自然の事であります。この機会に神社で行われる恒例祭祀とは、どんな意味があるのか、考えてみるのもいいのではないでしょうか。

 


2019-04-30 21:00:00
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 4月1日に令和の元号が決定され発表されました。出典は万葉集で、初めて漢籍から離れ、我国の古典から採られました。大化の元号が初めて使用されてより、1,374年ぶりということで、中国の影響の大きさを改めて感じます。その後、元号にまつわる話題が多く取り上げられ大きな盛り上がり方になっています。元号に誇りを感じる人が増えているように思います。 

 

 今年は桜が割合と長く咲いていて、小学校の入学式頃まで美しく保っていました。その後、青葉の季節に変わり、常緑樹は古い葉を落とし、落葉で掃除が大変です。 

 

4月18日は古宮神社の恒例の春祭り、祭典終了後、奥秩父の三峰山に参拝致しました。山上は桜が満開でしたが、少し残雪もありました。山の霊気を感じながらの祈祷と春の陽気に萌えあがる山並みを眺めながらの直会は、心身を洗い清めてくれました。 

 

 4月22日、本年の祭事係の初会合が開催されました。年間祭事予定と5月5日の疫神祭の打ち合わせを行いました。本年は皇位継承儀礼が行われますので、氏子の皆さんに関心を持って臨んでもらいたく、心がけてゆきたいと思っています。 

 

 そうこうするうちに4月30日平成の最後の日を迎えてしまいました。明日は新帝陛下がご即位され、令和元年5月1日となります。今上陛下には本日の午前中、宮中三殿にて譲位の事を奉告参拝され、午後5時に退位礼正殿の儀を行われました。30年間、全身全霊で国民とともに歩まれ、国家の安寧と発展のためにお力を尽くされましたことに、深く深く感謝申し上げたいと思います。今後は上皇として健やかなる日常をお過ごしになられるとともに、令和の御代の繁栄をお見守り戴きたいと思います。本当にありがとうございました。

 


2019-03-21 11:00:00
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節分を過ぎ立春になると大分温かくなりました。紅梅が先ずほころび、青梅が咲き庭の中に春の到来を告げてくれます。建国記念の日を過ぎる頃、福寿草が土の中から黄色い花を咲かせました。蕗の薹もいくつも出ています。馬酔木が白い花、ピンクの花を鈴なりに咲かせていています。年度末の忙しい時期を過ごしているうちに、自然は確実に移ろい、陽春の季節になってきました。 

 

2月24日には天皇陛下御在位30年の記念式典が国立劇場で行われました。御即位以来、満30年の月日を国民とともに歩まれて来られた両陛下に心からの感謝を捧げるものであります。御譲位まであと2ヶ月弱となりました。引き続きお忙しい日々と思いますが、お健やかにお過ごしになられますことをお祈りしたいと思います。

 

5月1日には皇太子殿下が第126代天皇として御即位されます。皇位継承に伴います諸儀式、祭事が滞りなく行われ、新しい御代が始まります事をお祈りしたいと思います。

 

3月になりますと急に春を実感します。一雨ごとに温かくなり、樹々の芽も伸びてきます。桜の開花が待ち遠しく感じられます。年度末で神社の祭事係、氏子総代など交代の時期でもあります。自治会、農事組合など多くの役職があり、皆さんの御協力で地区の活動が円滑に運んでいます。

 

3月17日、勤務している学校の卒業式が行われました。1月の学年末試験から慌しい時間を過ごし、一方で入学試験が行われ、新入生を迎える準備が並行して行われます。就学の時間は瞬く間に過ぎ、社会に巣立って行きます。入学時に比べると見違えるほど成長しています。一人一人かけがえのない学生生活を送ったことと思います。御代替りの歳に社会に出る卒業生に、大きな期待と激励の言葉を送りました。

 


2019-01-12 13:00:00

 

立春の前日2月3日、長い冬籠りの生活を終えて、大きく躍動する春を迎える季節の分かれ目に行われる祭りで、平安時代に行われていた「追儺(ついな)」「鬼やらい」と称す、悪鬼邪霊を追い払う行事が今日に伝えられたものです。

 

全国的な節分の行事には、豆撒きとヤキカガシがあります。豆撒きは、大豆を炒って神棚に供えたあと屋外の神々に撒き供え、さらに「鬼は外・福は内」と唱えながら屋内外に撒きます。大豆は、邪気を祓う穀霊という霊力が宿る穀物と言われています。

 

ヤキカガシとは、柊や豆幹(まめがら)に焼いた鰯の頭をつけて戸口に挿したり、家の中でにんにく・毛髪などの臭気の強い物を燃やして邪気の侵入を防ごうとするものです。

 

古来より日本人は、季節の変わり目を大事な生活の節目として参りました。また春は農家の方、お勤めの方、どなたにとりましても大切な季節であります。

 

氏神様の御神前で豆撒きをして全ての邪気を祓い、幸せの福を招き入れるこの節分祭を、充実した春に向けての第一歩として頂きたいものです。 

 

 

【厄除特別祈願祭】

 

・平成31年2月3日(日) 

・9:30~15:00 

・初穂料 3,000 

  ・撤下品 御神札・厄除守・絵馬 

 ・pdf 310203申込用紙はこちら.pdf (0.12MB)

 

 

【豆撒き行事】

 

  ・平成31年2月3日(日) 

  ・17:00より 

  ・氏子の皆様には、事前にお配りした「人形(ひとがた)」を当日お持ち頂き、ご家族お揃いでお参り下さい。

 

 

【節分祭・厄除祈願祭】

 

  ・平成31年2月3日(日) 

・19:00より

・初穂料 5,000

・撤下品 御神札・厄除守・絵馬・福豆・一升枡